企業インタビュー

Interview
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@薬師池公園

時代遅れでも構わない 町のニッチを総ざらいしていく

株式会社 松永商事 代表取締役 松永 磨章

株式会社松永商事は、松永登氏が勤務する不動産会社より独立し、昭和43年に原町田で開業した個人事業が母体。電話加入権販売で地歩を固め、その後不動産業を、次いで保険代理店を別に開業した。平成28年にその2つを合併し、株式会社松永商事として再始動。代表取締役は松永磨章氏だ

Q 入社した経緯などを教えてください。

A 社会人になり、水泳指導の傍らスポーツクラブの運営・企画等を行う企業に勤めていた頃、継承者問題で父から「松永商事は自分の代で畳む」と話があり、僕は30年以上続いたこの事業を自分で続けられないかと考えたんです。 畑違いの業種への転身なので、 銀行系住販会社・大手損保会社に就職、5年間勤務し、金融・保険・不動産の勉強をして29歳で父の別会社である有限会社東邦商事に入社、平成28年に不動産業と保険業をまとめ株式会社とし、そのタイミングで代替わりしました。

Q お父様と一緒に仕事をする上で、何が一番大変でしたか?

A 何もかもが大変でしたね(笑)。父は寡黙で実直、義理と人情で生きている昭和の代表格のような人間で、ビジネスとして成立していないことをたくさんしていました。時間も労力も山ほどかけたのに管理料を一切貰わないんです。また、会計処理もとてもざっくりだったので、まずはその部分を手直ししました。ただ、父がこれまでやってきたことを否定するつもりはないので、父の代から継続している契約はそのままに、自分が新規に契約したり、契約者が代替わりした時にはちゃんと正規の管理料をいただくようにしています。

Q 先代から学んだことや、今後の抱負を教えてください。

A 父が商売を始めて半世紀ですが、その間ずっとおつき合いしている方が本当にたくさんいます。大きくはないし、時代に合ってもいない。でも、とても信頼されていて、町田に根付いていると思うんです。そんな信頼こそが、商売の基本だと気付かされました。
また、二代目は 先代がつくったお客さんや信頼を失っちゃいけないという大きなプレッシャーが常にあります。だから、攻めの営業ではなく、守りの営業になってしまう。でも、そういった中であがきながら、大手が絶対に手を出さないような町のニッチな部分を拾い集めていく、そんな不動産会社でありたいと思っています。

Company Profile

株式会社 松永商事
創立 昭和43年
業種 不動産業
町田市原町田3-8-5
[TEL]
042-722-1331

kawasemi 2021.10 vol.143
「俺達、2代目」より抜粋