企業インタビュー

Interview
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@尾根緑道

時代に合わせて仕事の在り方は変えるべき

萩生田産業株式会社 代表取締役 萩生田 博文

萩生田産業株式会社の創業は昭和20年。所有していた山林で伐探した材木の製材を行う材木屋がスタートで、その後、建築や土木などに事業を広げていった。現在では取引先の過半数を町田市などの公共事業が占め、代表取締役は3代目となる萩生田博文氏だ。

Q 入社して、社長に就任されたいきさつなどを教えてください。

A 学校を卒業した後、清水建設に入社。大手ゼネコンで現場や営業のノウハウを学んだ後、子会社の経理部で会計業務を経験し、36歳で家業に入りました。入社してからは、営業活動と共に官公庁の工事をいくつか担当し、その現場をトータル的にコントロールする現場監督をしていました。
それが今から8年前、66歳だった父が体調を崩して入院し、2週間後に急逝してしまったんです。それで代表になりましたが、あまりに急なことだったので経営の引き継ぎはもちろん、父の担当していた現場対応など、多忙の日々が続いたことを今でも忘れられません。

Q 受け継いだ仕事に対してはどのような思いがありますか?

A 現在、弊社では町田市の教育施設や警察署といった公共施設を中心に、一般住宅やビルの内外装工事をしています。そういった仕事ができるのも代々続いている会社の信頼があってこそ、なのでとても有難いと思っています。ですから、私は萩生田産業を通じて萩生田家を次代に継いでいくことも大切なミッションの一つと捉えているのです。 父や祖父もそうしたように、時代に合わせて仕事の形、業種の変化は必要だという柔軟な考えなんです。
その一つとして、数年前から飲食事業の共同経営にたずさわり、M&Aも業種を問わず年に数件を検討しています。

Q 法人会活動など社外活動はどうされていますか?

A 法人会は父も祖父もよく参加していたので、自分も今では頻繁に顔を出しています。親会が主催するイベントがメインですが、皆さん、父や祖父のことをよくご存じで、とても可愛がってくださいます。そんな時は、父や祖父が築いてきた信頼の大きさに改めて気づかされますね。
また、社会貢献の一環として警察懇話会や消防懇話会などで理事をしています。警察や消防の後方支援ですが、町田が安心安全でもっといい街になりさらに発展するよう、活動は地味ですがずっと続けていきたいと考えています。

Company Profile

萩生田産業株式会社
創立 昭和20年
業種 総合建設業 建築資材販売
町田市大蔵町2159
[TEL] 042-735-2601(代表)
http://www.hagiuda-sangyo.co.jp

kawasemi 2022.4 vol.145
「俺達、2代目」より抜粋