企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@尾根緑道

孤独だった自分を救ってくれた青年部会の先輩や仲間たち

ウレタンやゴムなどの素材で緩衝材を製作している三井製作所。三井康弘氏は大学卒業後に同社に入社、代表取締役に就任したのは9年前だ。現在は町田市産業創造センターでダイニングレストランも運営し、法人会では青年部会の研修委員長も務めている。

Q 2代目社長に就任されたいきさつや、その前後で大変だったことを教えてください。

A 入社して7年目頃に父が病いで倒れ、その1年半後に亡くなったんです。僕はそれまで経理以外の仕事は殆どやっていたので、十分準備をしていたつもりでした。
ですが、いざ社長になったら、色々なことが全然上手くいかないんです。 銀行や受注先、仕入先や従業員のこと、全てが想定していない方向に進み、それまで会社がうまく回っていたのは父が全てまとめていたんだと、その時初めて思い知らされました。生きている時は本当に喧嘩ばかりだったんですが、今では本当に尊敬しています。

Q 大変なご苦労があったんですね。 法人会へ入られたきっかけは何だったんでしょう。

A 自分が社長になって、暫く孤独な時期がありました。 就業規則や保険もきちんと整えて働きやすい環境を整備しているつもりだったのに、逆にそれを窮屈に感じて多くの社員が辞めていきました。 同期もいないし、休みもない、うまくいかないことばかりで自分を責めてばかりいた時期もありましたね。そんな時、境川クリーンアップ作戦の実行委員会で偶然会った荒江さん(元部会長)に法人会の事を教えてもらったんです。その直後に入会し、青年部会に参加するようになりました。 それからは同世代の経営者が皆頑張っているのでとても刺激になりましたし、先輩方からは色々学ばせて頂きました。毎月の役員会が楽しみでたまらなかった記憶があります。

Q 良い出会いがあったんですね。飲食事業の方も順調そうですが。

A 法人会の人は皆笑顔だし、自分も元気になります。 周囲に配慮したり人に感謝したり、そういうことが出来るようになったと思います。 3年前に始めた飲食事業も全く未経験の分野で、立ち上げようかどうしようか悩んでいる時に背中を押してくれたのも(青年部会の)杉浦さんでした。「右も左も分からなくても前には進めるだろう」と。色々な部分で僕を救ってくれたのが法人会の青年部会。 いい仲間に恵まれ、仕事も法人会活動も楽しくやらせて頂いています。

Company Profile

株式会社 三井製作所
創業 昭和52年10月
業種 各種工業用品の製造販売
町田市忠生2-27-67
[TEL]
042-793-5581

kawasemi 2016.7 vol.122
「俺達、2代目」より抜粋